さよならは言わない

2006年4月16日
宙組を観た。
観る前に聞いた感想は聞いた人により様々だった。
よかったよ〜という人、すでに2回観たけどよくわんかんないなどなど。
トップコンビのさよなら公演というのもあるけど
作曲が超大物さんということでも話題の作品。

作品は小池先生の世界だなぁ。
小池先生この時代にすごくこだわりがあるんだろうな。
きっと過去の作品のままとかつぎはぎだよという人も出てくるだろうな。
この時代のハリウッドとかナチス・ドイツだとかがでてくればね。
とても普通にミュージカルだった。
ストーリー自体はそんな難しい話でもない。
重いのは背景になる時代。
それを群集シーンでうまくみせて行く。
舞台の装置や盆やセリを使った転換もうまいと思う。
アメリカ人の立場、闘牛士たちの立場、外国人部隊の立場
スペイン人でもソビエトに感化された人、そうでない人達
それぞれの立場や考え方もうまく描かれてると思う。
歌詩の中にさよならを思わせるようなものはあるけど
いかにもって感じじゃない。
さよなら公演にしたらかなりシンプルだと思う。
フィナーレでもさよならを意識してるのはラストのデュエットだけだし。

たかちゃん話には聞いて大丈夫そうだったのでよかったと思ったけど
舞台を観てちょっとほっとした。
姿勢とか歩き方とか見てるとけっこう無理してるかなというのが見える。
たかちゃんの芝居自体はよいと思うけど
台詞によってはたかちゃんのこもった声のせいなのか活舌なのか
はっきり聞き取れなかったりする。
作品がよいだけに万全の状態でないのが惜しいと思う。

はなちゃんはこういう役の方がよいと思う。
かわいい姫とかお嬢様とかでなくてよかったと思うよ。

マタドールのヴィセント・ロメロ
この役名ってどこかできいたような…
足すなよ。いっそのことヴィセント・ロペスでいいじゃん。
演ってるたにちゃんですが
ちょっとお歌が進歩したかな?って思ったし
役の幅も広がってきたなと思った。
芝居以外のところでね
メイクの地肌の色もう少し黒くてもいいんじゃない。
最初の登場がハリウッドでしょ。
周りのアメリカ人とは違うというのを見た目でもっと出せばよいのにと思う。
他の闘牛士たちとの場面でもたにちゃんだけ色が白く見えるのよね。
他の闘牛士たちはスペイン南部の出身だけど自分はバルセロナだから
同じ闘牛士でも出身が違うというのを出すために白めなのかな。
マタドールなので芝居の中でマントを振ったりしてるけど
観た瞬間に下手と思ってしまった。
これは他の闘牛士の人達にも言えること。
マントを広げて背中から回っていくとことかの姿勢が悪いから
かっこよく見えないし。
男役がかっこよく見える3大衣装の1つのマタドールなのだから
もう少し追求して欲しいな。

アギラールって敵役でおいしい役だと思うんだけど。
やってるあひちゃんはう〜んって感じ。
唯一といっていい敵役なんだからさ。
「この女が欲しい」と台詞にはあるけど
そこまでに行く感情なんかが見えてこないんだよね。
アギラールだけを観てる人には見えるのかもしれにけど
それじゃぁねぇ…
男役10年て言われる学年も過ぎたんだからもう少し頑張って欲しいね。

るいちゃんのエレンはよいですよ。
この時代のハリウッド女優そのもの。
1幕にしか出てこないのはかなりもったいないと思う。
この間のゼルダとか演った後だからよけいにそう見えるのかな。
るいちゃんのデイジーを観たいと思った。

時代背景になってるスペイン内戦。
人民オリンピックの選手達が内戦に参加していく
という形で描かれてる外国人義勇兵。
ヘミングウェイもその中にいて、その体験が元に「誰がために鐘は鳴る」を書いた。
ピカソはドイツのゲルニカの爆撃に怒り「ゲルニカ」の壁画を描いた。
実際ジョルジュのような写真家がいたのかもしれない。

作曲のフランク・ワイルドボーンさん
今後の予定としては「カミーユ・クローデル」「ボニー&クライド」
「スコット&ゼルダ」「マイヤーリンク」とかがあるそうだ。
どれも観てみたいと思う。

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